今回はアメリカ・ワシントン州に留学中の短大生のナギサさんに留学経験について、いろいろとインタビューをさせていただきましたので、ご紹介していきます。
これから留学やワーキングホリデーに挑戦する方や検討中の方はぜひ参考にしてみてください!
1.留学に挑戦したいと思ったきっかけは?
私は小学校4年生の時に初めて海外旅行を経験しました。
家族で初めて行ったイタリアは私の想像を遥かに超えるとても綺麗で、美しい国でした。
その旅行はツアーではなく、現地で1日だけ単発のツアーを取って美術館を回ると言うかなりフリーの旅行でした。
その単発のツアーで私たち家族をガイドしてくれた現地に住む日本人のツアーコンダクターの方に私は憧れを抱き、私も海外に住み、海外で働きたいと思うようになりました。
海外で住むための知識や会話能力を高めたいと思い、高校はグローバルに対応している学校に進学し、大学は留学すると決めました。
2.現在アメリカでは、何を学んでいますか?
アメリカの短大での生活は、私が想像していたよりも自由でのびのびとしていました。
私はビジネスやエコノミックなど一般的な留学生がとる学部ではなく、コスメトロジーと言う現地の人が美容師になるための学部に入学しました。
コスメトロジー学科は最初の半年は基礎的なことを学び、その後からは一般のお客様を相手に実践経験を積みます。
私の住んでいるワシントン州の多くのコミュニティーカレッジは、アプリを使った課題提出が主流となっていて、自分のペースで自分の課題に取り組むことができます。
私の場合は美容師の資格に向けた実習と同時に、筆記試験への対策のために学校側が推奨しているサイトを利用して試験対策や、課題に取り組んでいます。
実習では、ハサミも使いますし、カラーやパーマも実際にクライアントに施術として取り組みます。
外部講師として、実際にワシントン州でサロンを開いている方からお話を聞く機会もあり、自分でサロンを開く時に必要な知識なども学ぶことができるためとてもいい経験になります。
また、就職に役たつキャリアフェアというものも一学期に1回あるので、OPT(卒業後に1年間働くことのできるシステム)をしたい留学生にもかなり有効な時間になります。
キャリアフェアでは春学期に生徒同士のグループワークによるファッションショーも行われるので学校のイベントとしてもかなり楽しんでいます!
3.実際に海外で働く(実習)をしてみて英会話や働き方に違いは感じますか?
私が実習経験を通して感じたのは、会話のための英語と学校で必要な英語はやはり違いがあるということです。
基本的な文法や単語というものは、どのような場面でも活かせるので必要です。
しかし、学校で習ったことだけで乗り切ろうとすると、頭で文法などを考えすぎてしまって混乱してしまうことが私は多々ありました。
そんな時、友人がクライアンと軽いノリでお話をしている姿を見て、「こんなにラフに話してもいいんだな」と驚きました。
私がクライアントと話せなくて悩んでいた時も、友人、先生、クライアントみんなが私に「文法を気にして話すより、とにかくどんな英語でも話してみることのほうが大事よ」と何度も言われました。
私はまだ、学生で実務経験を学校で積むために実習をしている感覚なので、実際にビジネスなどに関わったお仕事をしている方とは違った感覚かもしれません。
それでも一応、一般の方を相手に施術をしている私が思うのは、思っているよりもみんなが気軽に楽しく話しながら、お仕事をしています。
先生たちも含め、そこにいる全員が働いていることを楽しく感じている雰囲気の中で私は実習ができています。
4.留学中の印象的なエピソードは何ですか?
✔️楽しかった事や嬉しい事、また文化や価値観の違いの驚き
私が留学に来て驚いたことは、とてもシンプルかもしれませんが知らない人と笑顔で挨拶できることと、素直に褒め合うことができることです。
近所を歩いていて、ジョギングをしている方や、ガーデニングをしている方、さまざまな人とすれ違った時に、目が合うと言葉を交わさなくてもにっこり笑ったり、人によっては軽い挨拶をしたりします。
スーパーの店員さんや、バスでたまたま居合わせた人に、服や髪型を褒められることもあります。
とってもシンプルで些細なことですが、日本にいるとなかなか街中の人と目があって笑うことも、褒められることもないので新鮮か感覚になります。
✔️後悔や悔しかったこと、またトラブルなど
私が留学生活の中でどうしても解決できないのが自分のメンタルの弱さです。
どんなに学校が楽しくても、友達と仲良くでも、いつの間にか自分で解消できていないストレスや疲れで精神的にかなり弱ってしまうことはたくさんあります。
自分のメンタルを強くすることができないのが留学生活の中で最も苦労していることだと思います。
日本にいる時より、親も友達も頼れない状況に来るので、もちろん前の私よりもかなり強くなっています。
それでもどうしても辛くなってしまうことがありました。
5.留学当初と現在で英語力はどう変わった?
この話は現地で作った日本人の友達とも話すのですが、自分の英語力がどの程度伸びたか正直なところはっきりとはわからないです。
アメリカに来た当初より、今は何も考えずに英語を話して理解することもできているので伸びてはいると思います。
私は机に向かって勉強をするということが人の数十倍苦手です。
そのため、私が身に付けた英語は全て現地の人と話して得たもので、わからなかった単語はその場で調べて、何度もトライ&エラーを繰り返し習得したもので、とても綺麗とは言い難い英語かもしれません。
強いていうのであればリスニング能力は格段に上がりました!
渡航前は、どんなにCDでリスニングの練習をしても、なかなかリスニング能力を上げることができませんでしたが、渡米して、英語環境に変わることにより、初めは毎回英語を日本語に変換して理解するというプロセスはありましたが、学校に通いだし、友達と話していくうちに耳が英語に慣れてきて、英語をそのまま理解できるようになってきました。
そうなるまでにそれなりの時間が私はかかりましたが、英語を瞬時に理解できるようになったことを考えると、リスニング能力は確実に伸びたと思います。
6.英語力UPの秘訣は?
留学前は高校の関係で英検を受けていましたが、留学してから英語の技能を図るようなテストは一度も受けていません。
これといった成果をみなさまにわかりやすく示すことはできないのですが、留学前、英検2級でIELTS4.5の私でもアメリカで楽しく生活を送れている秘訣は、とにかく誰かと話すことです。
私は、ディズニーのドラマや映画が好きなので日常的な会話や感覚、雰囲気などはそこからある程度掴み取って実際に生かしています。
また、留学生活を始めてすぐの頃、自分に自信がないため、誰かに話に行くことや質問しに行きことがとにかく苦手でした。
元々、少し引っ込み思案な性格のため、特にこの自分から話しに行くことにはかなり勇気が必要でした。
しかし、自身の英語力を上げるには何かしら行動を起こさないといけないのは当たり前のことで、英語を取得したくて留学をしているので行動しないと意味がありません。
とても単純なことですし、初めからできる人もたくさんいると思います。
結局、この積極的に行動しトライすることが、1番英語力を上げるきっかけになるのではないかと私は思います。
7.留学を通じて自分自身に起きた変化はありますか?またその後のキャリアや人生にどう影響を与えましたか?
留学をしたことで、自分に自信をつけることができました。
留学で多くの人が伸ばしたいのは、やっぱり英語力だと思います。
英語力が伸びた自信はありますが、何よりも留学はたくさんの良いことや悪いことを経験をするので、それを乗り越えたことで必ず自分に自信をつけることができました。
その自信が次に自分が挑戦したいことへの後押しをしてくれます。
私は何か新しいことを自分から進んでやることがとても苦手だったのですが、今では新しい国でワークングホリデーを経験したいと自分から進んで言えるようになりました。
自分に自信が全くなかった私には大きな変化でした。
8.もし時間を戻せるとしたら、渡航前に何を変えたい、しておきたかったですか?
実は私は留学前に何かしとけばよかったというようなことはありません。
とはいえ、留学のためにたくさん勉強していたわけでもありません。
週に一度、個別の塾に通っていましたがそれも英語ではなく別の言語を少し経験するためのものでした。
「英語力がもっとあればきっと楽しいんだろうな」と思うことはありましたが、その場にいるだけでも楽しいことはたくさんあります。
必要な準備はしておくべきですが、気構えすぎないことが一番だと私は思います。
9.これは持参したほうがいい物、または便利だったアイテムを教えてください
私が持参してよかったと思うのは防寒具です。
私が留学した先はシアトルよりもっと北のところだったので9月から3月まで冷え込みます。
そのため、防寒具は本当に持ってきてよかったと思っています。
また、環境が変わるので体調を崩しやすくなったりメンタルが弱くなることがあるので自分がリラックスしたり、楽しめるような趣味のできるものがあるといいと思います。
10.これから留学/ワーホリに挑戦する方にアドバイスをお願いします。
留学をすると決めた時点で、もうすごい挑戦をしています!
すごい挑戦を始めたからこそ、頑張っている姿見せたくて相談できなくなるときもあります。
留学先で悩むこと、辛いことたくさんあると思います。
それを経験だって片付ける人もいます。
人生の経験になるのは間違いないけど、その時に辛いと感じたこともまた事実です。
辛い時は辛いんだから、誰でもいいので頼ってください。
私は誰にも頼れないまま留学生活をしばらく続けて、学校に行けなくなった時期がありました。
誰かに頼ったり弱音を吐くことは悪いことじゃないし、新しい環境に行けば当たり前にあることです。
だからこそ、自分が辛い時は素直に辛いって誰かに伝えてください。
11.今後の意気込み
私はアメリカの短大を卒業したら、オーストラリアでワーキングホリデーを始めます!
私はアメリカの留学で正直辛いことの方がたくさんありました。
この辛かったことをいろんな人に頼りながら乗り越えられた私はきっと次の挑戦も頑張れると思っています。
私がどこまでオーストラリアで伸びることができるのか私自身とても楽しみです!
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